■回答者の性別内訳
男性61人(57%)
女性46人(43%)
■回答者の年代別内訳
20代 25人(23%)
30代 54人(50%)
40代 21人(20%)
50代以上 7人(7%)
■表A 「認知度」上位ブランド |
(「名前を良く知っている」+「広告で良く見る」) *N=214 |
■表B 「クオリティー」上位ブランド |
(「品質が良いと思う」+「高級感がある」)*N=214 |
■表C 「好感度」上位ブランド |
(「親しみがある」+「信頼性が高い」)*N=214 |
■表D 「営業・企画力」上位ブランド |
(「営業力ある」+「企画力がある」)*N=214 |
■表E マンションブランド 総合イメージベスト10 |
*N=856 |
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認知度トップは「ダイアパレス」
女性と30代には「アンピール」
まずは、マンションブランドの認知度についてみてみよう。「名前を良く知っている」と「広告で良く見る」の2つの設問に対する回答数の合計をブランド別にみた結果が(表A)である。
認知度トップはダイアパレス。豊富な実績やテレビCM等による印象深い広告が要因か。だが、全国ブランドでベスト5以内にランクしたのはダイアパレスのみで、地元マンションブランドの浸透ぶりがうかがえる。
回答者の属性別にみてみると、ダイアパレスとアンピールの認知度の高さが際立っている。
性別で男性の認知度トップはダイアパレス(64.8%)で次いでアンピール(49.2%)だが、女性ではこの順番が逆転し、アンピール(65.2%)、ダイアパレス(63.0%)の順。また年代別では、ダイアパレスが20代(54.0%)、40代(66.7%)、50代以上(57.1%)でトップだが、30代ではアンピール(69.4%)の認知度がわずかに上回っている。世帯年収別では「600万〜800万円未満」でアンピール(72.2%)が認知度1位のほかは、ダイアパレスが「200万円未満」(83.3%)、「400万〜600万円未満」(67.2%)、「800万〜1000万円未満」(57.7%)、「1000万円以上」(57.1%)ともにトップだった。
クオリティーも「ダイアパレス」
認知度と異なり全国ブランド優勢
次に、マンションブランドのクオリティーについてのイメージをみるため、「品質が良いと思う」「高級感がある」という2つの設問に対する回答を合計した結果が(表B)である。
2位以下を引き離してダントツの評価を受けたのは、ここでもダイアパレス。ベスト5にランクした7ブランドをみると、認知度の調査結果と異なり、地元マンションブランドはロワールとJGMヴェルデの2ブランドのみで、クオリティーでは全国ブランドが優勢だった。
回答者の性別、年代別、世帯年収別にみてもトップを占めるのは大半がダイアパレスだが、女性はロワール(15.2%)、40代では東急ドエル・アルス(16.7%)、「800万〜1000万円未満」ではパークホームズ(26.9%)、「1000万円以上」ではグランドメゾン(17.9%)がクオリティー面で1位に選ばれている。
親しみがあり、信頼性が高い
好感度ナンバー1は「サンリヤン」
マンションブランドを選ぶ基準として、クオリティーだけでなく、「親しみがある」「信頼性が高い」という項目も挙げられる。この2つの設問に対する回答合計から、ブランドの好感度をみたのが(表C)である。
ここでの断然トップは、サンリヤン。マンション業者が公共交通機関を担う公益企業(西鉄)であることに加え、西鉄電車・バスの沿線などで展開している広告戦略が功を奏しているものと思われる。
回答者の性別、年代別、世帯年収別にみても、サンリヤンは20代(トップはアーサーの14.0%)を除くすべての属性で調査ブランド中、ナンバー1。性別では男性(14.8%)よりも女性(20.7%)に好感度が高い。
年代別では40代(25.0%)に最も好感を持たれている。
営業・企画力も「サンリヤン」
地元ブランドが上位占める
マンションブランドを展開する各社の営業力、企画力のイメージについてみたのが、(表D)。「営業力がある」と「企画力がある」の2つの設問に対する回答数の合計結果である。
ここでのトップも好感度と同じく、サンリヤン。ベスト5以内にはダイアパレスを除き、地元マンションブランドが上位を占めている。
この調査結果は回答者の実体験が求められるため、「持ち家(戸建て・マンション)あり」と回答した人に限ってみてみると、トップはサンリヤン(10.4%)で、2位がダイアパレス(9.4%)、3位が並んでアンピール(8.5%)とコアマンション(同)。さらに、「持ちマンションあり」の回答者に絞ってみてみると、サンリヤン(18.8%)とコアマンション(同)がともにトップで、次いでアンピール(14.6%)となっている。
総合トップは「ダイアパレス」
購入予定者では「サンリヤン」
これまでみてきた《認知度》《クオリティー》《好感度》《営業・企画力》についてのマンションブランドのイメージを総合した結果が、(表E)である。
総合トップはダイアパレス。ベスト10のブランドをみると、認知度の結果がそのまま総合ランキングに反映されたようだ。回答者の属性別にみると、年齢別の30代(トップはサンリヤン)を除いてダイアパレスがトップ。ほとんどの属性のベスト3はダイアパレス、アンピール、サンリヤンによって占められているものの、総合で10位以内にランクしていないブランドがベスト5に入っているのも目立つ。例えば、東急ドエル・アルスは年代別の40代で5位、世帯年収別の「200万円未満」では3位。また、パークハウスは「200万円未満」で5位、グランドメゾンは「1000万円以上」で3位にランクインしている。
このアンケートでは、「マンションを購入する際、マンションブランドを重視するか」「マンションの購入・買い替え予定があるか」についても質問したが、「ブランドを重視する」と回答した人に限って集計してみると、3位のサンリヤンと2位のアンピールの順位が入れ替わった。
また、「マンションの購入・買い替え予定がある」人に限った集計では、サンリヤンがトップに躍り出たのをはじめ、JGMヴェルデがひとつランクを上げて4位になったほか、アーサーとコアマンションがベスト5にランクインしている。
文/井上雅博 Inoue Masahiro
企画協力/クリオシティ
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